「おかしい」と感じたら、動いていい 2026.06.09
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
「助けて。」2024年4月、北海道旭川市のコンビニで17歳の女の子が店員にそう叫びました。
【コンビニで「助けて」と叫んだ被害者の絶望【旭川女子高校生殺害】主犯・内田梨瑚被告が初公判へ】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2651772
しかし、加害者は、「この子はおかしくなっているので取り合わなくていい」と店員を言いくるめ、そのまま女の子を連れ去りました。その後、女の子はつり橋から石狩川に落とされ、命を落としました。
「あの時、彼女の声が届いていたら・・・」
その問いは、今も消えません。
現在、主犯格とされる内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が続いています。6月8日、検察側は懲役27年を求刑。判決は6月22日。17年間という命の重さが、司法の場で問われています。
この事件を思い出したのは、先日の別のニュースがきっかけ。
【「おなかすいた」未就学児が1人で…コンビニ店員が110番通報 北海道】
https://news.yahoo.co.jp/articles/73177f71d1e60e6cf9e590d34d818ebc67384954
6月6日夜、北海道釧路市で未就学の女の子が約11時間半、一人で放置。母親と交際相手が飲みに出かけていた間、暗い部屋で一人過ごした女の子は、翌朝、お腹をすかせて近所のコンビニへ。
「女の子がお腹がすいたと言って、1人で来店している」
その言葉が通報につながりました。
母親と交際相手は逮捕。
女の子にけがはなく、体調にも問題はなかったとのとで多くの方が胸をなでおろしたのではないでしょうか。
「助けて」と叫んでも届かなかった命と、「お腹がすいた」という一言が届いた命。
その違いは、どこにあったのか。
店員が「おかしい」と感じ、動いた。
たったそれだけのことが、子どもの命を守りました。
残念ながら行政や制度だけでは、目が届かない場所があります。
そこを補うのが、地域の目です。学校の先生、近所の住民、そしてコンビニの店員。
「あれ?」と感じたときに、躊躇なく動ける社会。
それが子どもたちを守る最後の砦になります。
一方で、気づいて行動することには、現実的な心理的ハードルもあります。
「自分の思い過ごしかもしれない」
「面倒なことに巻き込まれたくない」
旭川の事件では、店員は言いくるめられてしまいました。
「おかしい」と感じながらも、動けなかった。
その壁をどう越えるかは、社会全体の課題といえます。
だからこそ。
「おかしい」と感じたら、動いていい。
思い過ごしだったとしても、それでいいし、その時はてへぺろで大丈夫。

一人のそんな勇気ある行動が、子どもの命をつなぐことがある。
先般開所した印旛児童相談所も、「何かおかしい」という段階で声が届き、支援につながる社会をつくるための拠点です。
制度と地域の目、その両方が機能してこそ、子どもたちを守ることができます。
6月22日の判決を前に、改めてこの社会の「気づく力」が問われていると感じています。
「おかしい」と感じたら、動いていい。
プロフィール
昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選