預かった車は30台、工場も顧客情報も。水につかった自動車板金工場 2026.10.24
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
ご連絡をいただき、台風25号で浸水した成田市大竹地区の自動車板金工場の現場に伺いました。
■すべてが水につかった
ここの浸水は最大で約180cmに達しました。(ほぼ私の身長と同じです)

印旛沼の決壊は丁度シルバーウィーク5連休のど真ん中で、工場には誰もいませんでした。車を動かすことも、設備を守ることもできませんでした。
お客様からお預かりしていた車、約30台が廃車に追い込まれました。ごみ収集車、飲料メーカーのトラック2台、ショベルカー、フォークリフト。車検を終えたばかりの車もあったということです。
今の車は電子基板で動いていることからその基板がすべて水につかり壊れてしまったという事でした。
被害は車だけではなく、事務所のパソコンも水没し、顧客情報が消えたということでした。いま、ハードディスクを引き上げて解析に回しているとのこと。当然、FAXも書類も、すべてだめになりました。
■何重にも重なる負担
会社として災害保険には入っていましたが、見てもらえるのは10台程度です。お客様への賠償額は、まだ確定していません。それでも、大きな額になることが見込まれます。
訪ねた日も、7名ほどの社員の皆さんが片付けを回していました。仕事が止まっていても、皆さんの給料は発生します。
お客様への賠償、工場の設備の復旧、そして人件費。これらが一度にのしかかっています。
災害ボランティアの申し出もあったそうです。しかし、お客様の車や部品の仕分けは外の人には難しいと、お断りしたとのことでした。

■県の支援と比べると
10月21日、県から、12月議会に提案予定の生活再建・なりわい再建の支援が発表されました(詳しくは21日のあましんブログをご覧ください)。
住まいでは、半壊世帯に県独自で20万円。農業では、農業機械やビニールハウスの修繕・買い替えに補助が出ます。保険に入っていない農家も対象で、上限は1000万円です。農家に直接届く支援で、わたしも求めてきたことです。
一方で、今回発表された内容には、商工業の事業者向けの補助は含まれていません。
いま事業者が使えるのは、県のセーフティネット資金などの融資です(限度額8000万円、利率1.8〜2.4%)。設備を直すのも、賠償に応じるのも、借金を重ねるしかありません。

■前例はある
令和元年の房総半島台風のとき、千葉県は「千葉県中小企業復旧支援補助金」を設けました。
被災した中小企業の再建費用の4分の3、上限1000万円を補助するものでした。事業者の再建を県が直接支えた前例がありますが、今のところ補正予算に盛り込まれていません。
「事業者だから融資だけでいい」とは、わたしは思いません。12月議会に向けて、事業者に直接届く支援を県に求めてまいります。
■おわりに
この工場は、ごみ収集車や物流のトラックなど、地域の暮らしを支える車を直してきました。こうした事業者が再開できなければ、地域の暮らしそのものに響きます。
農業や住まいだけでなく、地域を支えてきた事業者にも寄り添った支援が不可欠です。12月議会に向けて、県に強く求めていきます。
プロフィール
昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選