台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円! 2026.10.21

みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。

本日10時半、千葉県は「令和8年千葉連続風水害」(8月の千葉豪雨や台風25号など)への対応として、一般会計で108億6200万円の補正予算を専決処分しました。

1つは、知事がすでに決めた緊急対応の予算(専決処分)。

もう1つは、12月議会に提案される予定の生活再建・なりわい再建の支援です。

性格が違うので、分けて整理してお伝えしていきたいと思います。

■1 すでに決まったこと:108億6200万円の専決処分

専決処分とは、議会を開く時間がないときに、知事が議会に代わって予算などを決める仕組みです。次の議会で報告し、承認を求めることになります。

〈成田に直接関わるもの:印旛沼〉

  • 印旛沼の堤防の応急復旧など:12億5100万円
  • 印旛沼の堤防決壊などで被災した集水路や排水機場などの復旧:7億9000万円(債務負担行為15億円)

船形干拓の堤防は、10月15日に応急復旧が完了しました。

次は本格的な復旧の段階です。水につかった排水機場が動かなければ、来年の作付けに影響します。現場で見てきた課題に、予算がつき始めました。

台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円!

〈印旛沼堤防調査委員会〉

台風25号では、北印旛沼(成田市船形干拓)を含む3地区4か所で堤防が決壊しました。これを受けて本日、調査委員会が設置されました。堤防が壊れた仕組みの解明、復旧の工法、決壊した箇所以外の対策を検討します。委員は地盤や河川の専門家5人です。

原因の究明と早期対策の一歩を踏み出すことを期待します。

台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円!(写真2)

〈県全体の主な内容〉

  • 応急仮設住宅の借上げ:2億円(民間賃貸住宅200戸、入居は最長2年。家賃・礼金などは県負担、光熱水費などは入居者負担)
  • 民間の宿泊施設を使った避難所の確保(新規):2600万円(市町村に代わり、県が宿泊施設を確保し、被災者とマッチング)
  • 災害用備蓄物資:5000万円(土のう袋・ブルーシートの補充、アルミマットの新たな備蓄)
  • 道路の応急修繕など:38億5100万円
  • 河川護岸の応急復旧など:28億1100万円
  • 砂防施設の応急復旧:13億9300万円
  • 越水した河川の浸水状況調査:2億円
  • 漁港の復旧:1億2000万円(片貝漁港の土砂撤去など)
  • 治山施設の復旧:1億5500万円
  • 佐倉浄水場(工業用水道)の送水ポンプの緊急修繕など:9億4000万円

あわせて、都市型水害対策の方向性を検討する「都市型水害に強く 強靭な千葉県づくり検討会議」も設置されました。

 

■2 12月議会に提案予定:生活再建・なりわい再建の支援

こちらは12月補正予算案に盛り込まれる予定の内容で、県議会での審議を経て決まります。

〈住まい:半壊世帯に20万円〉

  • 対象:罹災証明書で「半壊」と判定された世帯
  • 要件:被災した住まいの修繕などを行うこと

国の支援金も県の独自事業も、これまで対象は「中規模半壊」からでした。

水につかって住めなくなっても、半壊なら支援金は出ません。

千葉豪雨では、半壊と判定された住宅の約9割が支援金の対象外だったと報じられています。

このすき間を県独自に埋める、初めての支援です。わたしも求めてきたことで、大きな一歩だと感じています。ただ、何週間も水につかった家でも浸水の深さで半壊と判定される、被害認定そのものの問題は残っています。現在、youtubeに私の考えをまとめています。編集が終わり次第UPしたいと思いますので、チェックしていただければと思います。

台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円!(写真3)

〈農業:来年の作付けへ〉

  • 種子・苗・肥料など:費用の2分の1以内(上限30万円。2度被災した農家は60万円)
  • 稲わらなどの撤去:10アールあたり1万円以内
  • 農業機械・ハウスの修繕・買い替え(事業費50万円以上):保険加入者は10分の3以内、未加入者は4分の1以内(上限1000万円)

激甚災害の指定は、農地や水路を直す工事への国の補助を手厚くする制度で、農家一人ひとりに直接お金が届くものではありませんでした。

今回は、農家に直接届く支援であり、大きな一歩です。

ですが、水に沈んだ今年の稲の収入を補うものではありません。引き続き、現場の声を上げていきます。

台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円!(写真4)

〈漁業〉
漁協や内水面の養殖業者の施設の復旧(保険加入者は10分の3、未加入者は4分の1以内。上限1000万円)。9月28日に滝田敏幸県議とともに要望書を提出した、印旛沼のうなぎ・養魚の事業者と漁協が対象に入っています。

 

〈観光〉
市町村や観光協会を対象に、宿泊割引や飲食店のクーポン、イベントの開催などを支援します。

 

〈マンションの浸水対策(令和9年度から)〉
止水板や防水壁の設置費用の2分の1(1棟あたり対象事業費の上限400万円)を、3年間支援する予定です。

 

■まだ届いていない支援

商工業の事業者向けの補助は、今回の内容に含まれていません。

成田市内でも、工場と自宅が同時に水につかり、融資を重ねるしかない事業者の方がいます。また、台風25号への被災者生活再建支援金の適用も、まだ示されていません。県に求めていきます。

台風25号緊急対応で108億6200万円を専決処分。12月議会で半壊世帯に20万円!(写真5)

■おわりに

専決処分は次の議会で、わたしたち県議会が承認するかどうかを判断するものになり

ます。そして12月議会では、生活となりわいの再建に向けた補正予算案が審議されます。

中身を見る限り、スピード感のある対応であり、復旧に向け大きく前進するための一歩だと感じていますが、その対策で十分とは言えません。被災しながらも手当がなされていない業態などについても精査・確認し、被災された皆さんの再建に最適な支援へとつなげてまいります。

 

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プロフィール

昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選

雨宮しんご

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