活動日誌

成田市場再整備に134億円!?2020年開設に向けた進捗状況をお伝えします。

政治コラム

皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

 

今日は農産物輸出拠点化に向けて動き出している「新成田市場」について、その進捗状況が全員協議会で説明を受けました。

 

過去にわたしのブログでもお伝えした通り、

「成田市場の移転先が決まり輸出拠点化へ加速」

 

現在、成田市では公設地方卸売市場の再整備を計画しています。

そこで、前回のブログで指摘した今後の議論のポイントを回収していきながら、今日の報告をブログにまとめて行きたいと思います。

 

 

?市場再整備の費用はどうなっているのか!?

再整備場所は成田国際空港の目と鼻の先にある元千葉県花植木センター跡地(敷地面積は9万4824㎡)となります。

 

そして、成田市は施設整備事業費として以下の予算を盛り込んでいます。

・委託料として6281万3000円

・既存施設の解体工事費として2億円

・用地購入費として1億2370万円

総額3億8737万円

 

?市場再整備のスケジュール感は!?

再整備のスケジュールとしては、本年度から工事に着工し、2020年の開設を目指しています。

 

?今更だけど、再整備に至った背景は!?

まず、既存施設の老朽化や耐震性の不足があったことが挙げられます。

建て替えなども検討されましたが、その後、国家戦略特区の指定を受けたことにより、農林水産物の輸出拡大を図る「成田卸売市場を活用した輸出拠点整備(検疫・通関の一元化)」の実施を目指すことになりました。

議論の結果、

①成田国際空港に近接し、空港・幹線道路からのアクセス面が優れていること

②土地にかかる制約が少なく、事業着手までの期間が短縮可能なこと

③インフラ等の周辺環境を含め施設建設が容易なこと

 

などが考慮され、花植木センター跡地が選定されることになりました。

 

?新成田市場再整備には、どれだけの予算がかかるの!?

水産、青果、ワンストップ輸出拠点、排水、ごみ処理、高機能物流拠点施設などといった諸施設を整備する計画で、造成工事を含めた総工事費は・・・

概算総額 134億4665万6千円 となっています。

また、このうち121億円を起債(借金)するとしています。

 

?国からの支援もあるんだよね!?

議会には、国家戦略特区の指定を受けて取り組むことから国からの支援が期待できる!との説明を受けてきたため、どれほどの支援が!?と期待していました。

今日の説明によると国からの支援は・・・

12億8000万円 単純計算で、9.5%の補助となっています。

国家戦略特区の指定を受け、国と両輪で「輸出拠点整備」を進めることから、国からはもっと多くの支援があるものと、わたしは期待していました。

これでは、ほぼ成田市の単独事業といっても過言ではありません。

 

?ぶっちゃけ市場を整備しても見通しは大丈夫なの!?

イオンなどといった大手スーパーや量販店は、すでに独自の物流網を構築しており、自社物流センターからの仕入れるなど、近年、地方の卸売市場はどんどん苦境に立たされています。

成田市においても他ではありませんが、全国的な潮流となっていた統廃合の道ではではなく、輸出拠点整備という武器をもって、再整備を選んだ新成田市場。

 

全員協議会の後に、市場再整備後の経営見通しについても担当職員に聞いてきました。

 

【新成田市場開設後の2020年】

市場取扱高計 105億円(輸出額1億9千万円)

 

としていますが、市場再整備から5年後には・・・

【2025年】

市場取扱高計 188億円(輸出額88億円)

 

なんとも順風満帆なこの見通しの算出根拠については、現在確認中ですが、特徴としては輸出拠点整備により輸出取扱高額が急成長すると見込んでいます。

 

 

?観光地としての市場。集客施設としての新成田市場の可能性は!?

今日の説明にはありませんでしたが、新成田市場が成田国際空港の隣接地に整備されるという好条件を活かし、集客施設として付加価値をつけることができないかについても検討されています。

 

築地市場は、東京を訪れた外国人の約20%が訪れるほどに、すでに観光地として定着しています。

成田国際空港の隣接に位置するというメリットを活かし、新成田市場についても観光スポットとして訪日外国人や成田を訪れた人に楽しんでいただける施設整備を図る必要があります。

 

そして、ここは行政主導ではなく、まさに民間活力の導入が期待されるところであり、どのような提案がなされるか、今後の展開に期待したいと思います。

 

 

他にも、既存施設の方々を蔑ろにすることのない丁寧な説明の継続と、既存関係者のみなさんの再整備地移動についての賛否、再整備後の既存施設の跡地利用の在り方(一般社団法人成田青年会議所の事務局もあるんだよなー。)など、議論すべき点は絶えませんが、引き続きアンテナを高く持って情報収集を行い、議論に臨んでまりいます。

 

それではまた明日!

 

< 前のページへ戻る

千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

月別アーカイブ

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

詳しい県政活動はこちら あましんレポート
トップぺ戻る