活動日誌

【対談 vol.4】石井準一参議院議員と雨宮しんごの対談

対談

雨宮しんご/本日は公務繁多にもかかわらずお時間の調整をいただき感謝しております。また先般はわたくしの市政報告会において、国政の立場からの貴重な講演をたまわり本当にありがとうございました。
当日参加してくれた参加者の皆さんや同志である他自治体議員から、あれ以後も「感動した」、「迫力あるしゃべりに圧倒された」などといった賛辞がわたしのところに届いております。
石井先生/そう言ってもらうと、うれしい限りだよ。今まで成田市民のみなさんと話す機会が少なかったものだから…わたしにとっても貴重な機会をありがとう。あの時は成田により関係する話題ということで、成田空港のさらなる機能強化や圏央道全線開通のための予算確保の成立、などに話題を絞って話したんだけど、雨宮市議の市政報告会に参加された市民のみなさんの関心の高さに、話し甲斐があったよ。
雨宮しんご/個人的には国政の裏話が興味深かったです!(笑)市政報告会は毎年開催していますので、是非、次回も国政情勢における裏話などお聞かせください。
石井先生/(笑)分かったよ。必ず日程を抑えて伺うようにするよ。

 

政治家としての駆け引き、仕切り

雨宮しんご/今日は政策的な対談に入る前に、野党との駆け引きや調整に奔走され、“仕切りの石井”とか“参院のネクスト・ドン”として目されるほど存在感を挙げられている“石井準一の心象風景”にスポットを当てさせてください。
石井先生/まいったな、仕切りの石井はともかく、ネクスト・ドンはないだろう(笑)
雨宮しんご//昨年3月の参院予算委員会は圧巻でした。森友国会の白眉となった佐川前国税庁長官の証人喚問です。
石井先生/あの時はわたしも踏ん張ったな。佐川さんの返答次第では安倍内閣が窮地に立たされることになったかも知れないので、参院予算委員会の与党筆頭理事として乾坤一擲の思いで臨んだよ。
雨宮しんご/まさに一歩間違えれば・・・という緊迫感が伝わってきました。日本中がその国会中継を見守る中で両手を大きく広げ佐川前長官と対峙し、声を荒げることなく簡潔で要点を絞ったやりとりをされていた場面での、野党に言質を取らせないような受け答えを誘導されていた質問話法には、敬服いたしました。

石井先生/さすが、随分と玄人目線で見ていたんだね(笑)。雨宮市議も最大派閥の幹事長職や、議会運営委員長として取り仕切ることがあるだろうから、同じ思いをしているんじゃないかな。
雨宮しんご/とても足元にもおよびません。それにしても、野党人脈の多彩さとそのアセットを活かした参院での議会活動は、「仕切りの石井」としての面目躍如といったところですね。

 

政界の暴れん坊ハマコーさんの門戸を叩き

雨宮しんご/心の中に思い描いたり、浮かんだり、そして刻み込まれている風景のことを心象風景というそうです。石井先生の日々の言動を/拝見していると、政界の暴れん坊といわれた故・浜田幸一氏(通称:ハマコー)が先生の胸中にいつも一緒にいるように感じられますが…。
石井先生/ハマコー先生のところに書生として入り、もういいだろう、といわれて追い出されるまで11年いたよ。当時はなぜハマコ-なのか、とよく聞かれたもんだね。
雨宮しんご/まだ学生の頃、テレビから「義をもって不義を誅す」という言葉が流れてきました。この言葉は太公望呂尚の兵法書である「六韜三略」にある一言です。なんとまた古い言葉が、と思い画面を見たところ、怖い顔をしたおじさんが口角泡を飛ばして叫んでいました。これが、わたしがハマコ-こと浜田幸一氏を意識した最初でした。それからまた何年かして、「雲は龍に従い 風は虎に従うという言葉を知っているか、君ら民主党政権にないものがまさにそれだよ。竜虎のいない天地で 風はどう吹き 雲はどう流れるのか心配でたまらん」といった趣旨のことを話されていたのを覚えています。わたしが「政治」を意識しだしたのはこの頃からだったでしょうか。

石井先生/そうか、ハマコー先生らしい言葉だな。先生は、「半端者の世界からまともな社会に引き上げてくれた人たちの想いを受け止めながらやるんだ」と、よく言っていたんだよ。
雨宮しんご/浜田先生との一番の思い出はなんでしょうか。
石井先生/一番の思い出か…、一言で言えるような、そんな軽いもんではないな。親父の背中を見ながら歩いた11年の積み重ねの日々が、そう、全部思い出というんだろうな。口に出しての教えはただひとつ、「ひとの痛みや想いを受け止められるような男になれ」かな。 それに奥様だな。「お父さんの悪いところは教えなくても身につく。良いところだけを学んでほしい。政治家としての資質を身につけて帰りなさい」と言ってくれたよ。心根の優しい尊敬できる方だった。自分は、ひととの出会いにほんとうにめぐまれているなあ、と思うよ。さて、そろそろ政策的な議論へと移ろうか。
雨宮しんご/そうした出会いが今の石井先生を形作っていら/っしゃるんですね!はい!それでは成田空港整備や外環道路の開通、北千葉道路の延伸などの公共事業を推進し実らせた実行力、そしてまた、最近にも圏央道千葉県区間の事業予算の確保などについて伺わせてください!

 

成田国際空港のさらなる機能強化について

雨宮しんご/実はわたしは成田空港と同じ年の40歳なんですよ(笑)
石井先生/共に成長してきたわけだ。成田空港の機能強化は成田市やその周辺市町だけではなく、千葉県経済の発展にも寄与するから、昨年3月の発着回数30万回から50万回へのさらなる機能強化の合意は本当に大きかったね。
雨宮しんご/はい。第三滑走路の整備をはじめ、B滑走路1000m延伸、それに、夜間飛行制限の緩和などが盛り込まれました。発着時間が延長されるのは開港40年で初めてのことです。
石井先生/大きな決断だった。しかも今回の機能強化で1000ha敷地を拡大し、空港敷地が2400haになるわけだから、世界に比肩する日本最大の国際空港が誕生することになる。ただ騒音問題とその対策、用地交渉などには国も引き続き真摯に取り組んでいきたいと考えているよ。
雨宮しんご/合意から僅か一年足らずで、すでに90%ほどの地権者から同意をいただけていますが、移転対象区域に指定された民家は1078戸と地域に大きな影響をおよぼすことになります。国・県・市・NAAと連携し共生策を推進していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
石井先生/そうだね。3本目の滑走路の整備が10年後か、成田空港の更なる飛翔に向けて共に連携して前に進めていこう。

 

空港周辺インフラ整備

雨宮しんご/続いて空港周辺インフラ整備についてもよろしくお願いします。
石井先生/空港の機能強化には、鉄道アクセスをはじめ道路網の整備が不可欠になる。例えば国道464号北千葉道路の成田市(船形―押畑区間)が3月に暫定開通したけど、終着点となる成田空港までの残りの3.7kmについても、スピード感をもって推進するよう県に働きかけているよ。
雨宮しんご/今回の開通で船橋市小室から成田空港までの所要時間が60分から45分に短縮されたと伺いました。今回の開通だけでも市民の皆さまからは「便利になった!」という声が多数寄せられていますが、空港終着点までの早期開通が当面の課題となっています。
石井先生/やっぱり道路はつながってなんぼなんだよ。初めてその機能を最大化することができるからね。今年度も北千葉道路の推進や、圏央道については大栄JCT~松尾横芝IC間の4車線事業化や用地買収などで155億円を予算計上したので、千葉県だけではなく、首都圏の骨格ともなる新たな幹線軸の構築に力を入れていくよ。
雨宮しんご/心強い限りです!昨年6月の外環道の開通によって、県北西部の慢性的な交通混雑が緩和され、成田空港地域への交流機能が向上しました。圏央道や北千葉道路の整備が強力に進捗すれば、首都圏における成田空港地域をはじめ千葉県の役割が一層高まると思います。
石井先生/来年は東京オリンピック・パラリンピックもあるし、成田空港には大きな役割を果たしてもらいたい。そして、これを契機として地域振興や海外への魅力発信へと繋げることで、インバウンド需要を取り込んでほしい。
雨宮しんご/はい。新しい交通軸が通ることで成田空港地域へのアクセスが強化されれば、首都圏の「拠点都市」になることができる、観光立市として多くの人が訪れる魅力的な街になることができる、そうしたポテンシャルを持っていると私は考えています。
石井先生/わたしもそう思うよ。我が国の経済をけん引する首都圏の活力を向上させるためには、成田市をはじめ成田空港地域が不可欠だし、それが千葉県全体の活力向上にもつながるわけだからね。県内各地域を結ぶ主要な国道の整備を進めながら、ネットワークの構築を図り、人・物・財の流動化を目指していこう!
雨宮しんご/はい!引き続きどうぞよろしくお願いします。話が尽きませんが、お約束の時間となってしまいました。本日は貴重なお話をお聞きすることができました。本当にありがとうございました。
石井先生/こちらこそ有意義だったよ。またいつでもやろう!

 

 

井蛙には似て海を語るべからず、といいます。石井先生にお会いして、自分の視野の狭さを思い知りました。国政から見た「成田」についてお聞きした貴重なご意見を今後の糧として、これからも未来の成田のために目一杯励んでまいります。政治家としても、ひとりの人間としても、円熟の境地に入られた石井先生です。雲雨を得ず、地に伏していた臥龍がいま天を目指して駆け昇っています。熱い想いの成就を祈念しております。

 
 

石井 準一

いしい じゅんいち

参議院議員

1957年11月23日生まれの61歳
出生地は千葉県茂原市である。大学在学中、浜田幸一衆議院議員の政治家としての豪放な生きざまに感銘を受け退学。政治に対する熱き想いを斟酌され浜田議員の自宅に住み込み、11年間にわたり秘書を務める。
1987年、29歳で千葉県議会議員選挙に出馬し初当選。5期20年にわたり千葉県議を務める。2007年の参議院選挙に千葉県選挙区から自民党公認として出馬し当選。2013年の2期目の選挙においては68万票あまりを獲得してトップ当選。国土交通委員会委員長、予算委員会委員長等を歴任後、現在は予算委員会筆頭理事、自民党選挙対策委員長代行、参議院自民党筆頭副幹事長を務めている。
尊敬する人物は、明治維新の立役者、江戸城無血開城の山岡鉄舟であり、好きな言葉は「知行合一」である。


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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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