活動日誌

少子化に拍車をかけるコロナ禍をどう乗り越えるか。

政治コラム

みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

 

 

 

新型コロナウイルスの感染が広がりをみせる中、日本産科婦人科学会は、全国的に分娩予約数が減少し、特に地方での減少が大きいとの調査結果を発表しました。

日本産科婦人科学会によりますと、調査は、去年10月から今年3月までの分娩数と、今年10月から来年3月までの分娩予約数を比較したもので、全国576の病院を対象に行われました。

その結果、調査対象の病院があるすべての都道府県で、分娩予約数が減少していることがわかりました。また、東京、神奈川、埼玉、大阪などの都市部では24%の減少だったのに対し、地方では37%の減少となり、より地方での分娩率の減少が大きいことがわかりました。

学会によりますと、そもそもの少子化傾向はあるものの、コロナ禍により、地方での里帰り出産をやめたり、出産そのものを控えたりする傾向が影響している可能性があるということです。

 

 

1970年代の第2次ベビーブーム以降は、日本の出生数は徐々に減少傾向にあって、2019年には年間『86万人』となり、86万人ショックとも言われました。

 

出生数は、この10年間だけでも年間で20万人以上減少していて、国家存亡の危機と言っても過言ではない深刻な状況になっています。

 

こうしたなかでこの報道に接し、新型コロナの影響を背景とする出生数にどのような影響が出てくるのか大変憂慮しています。

 

『自粛期間で家にいる機会が多くなったので出生数は増えるのでは?』といったコメンテーターの声を耳にしたことがありますが、歴史的にみてあり得ず、特に経済不況時は出生数の減少が加速する傾向があります。

 

私の知り合いもコロナ禍の情勢を考慮して「結婚」や「出産」を先延ばしていますし、仮に私が当事者だったとしても、見通し不透明な経済状況の中で子どもをもうけることには後ろ向きになるだろうと思います。

 

もちろん、少子化はコロナ禍に限らず上図のとおり今に始まったことではありません。

 

それでは、「なぜ妊娠する女性の数が減る一方」なのでしょうか。

 

理由は様々だと思いますが、大きな要因のひとつには『人生の選択肢の広がり』があると思っています。

 

妊娠後の子育てや、これまでのキャリアなど、子どもを産むことよりも優先したいと思えるライフプラン全てを考慮した結果だと思います。

 

 

 

その意味では、AIを使った婚活支援、妊娠や出産、不妊治療への費用補助を充実させることも大切ですが、それよりもっと先を見据えた、「当事者目線」での施策が必要だと思います。

 

この時代に、「産めよ増やせよ」はナンセンスですし、価値観を押し付けても上手くいくとは到底思いません。

 

地域や家族の実情はそれぞれなことから、個々に合ったきめ細かな対策が必要であり、各ご家庭のライフプランに適った、柔軟な組織体制で対応できる仕組みづくりが必要になっているのだと思います。

 

静かな有事ともいわれる少子化対策を国だけの責任にするのではなく、機動力のある地方自治体だからこそ担えることもたくさんあることから、今後も若年世代の声に耳を傾けながら、政策立案をしていきたいと思います。

 

それではまた明日。

 

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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