活動日誌

成田市地域公共交通網形成計画を絵に描いた餅にしないために、民間事業者との密な連携を!

政策

みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

今日から委員会審査がスタート、建設水道常任委員会に委員として参加しました。

 

 

付託案件は2件あり、それぞれ限定特定行政庁から特定行政庁に移行するにあたっての事案でした。

成田市は建築行政事務について限定特定行政庁を平成8年に発足し、県から一部権限移譲を受けて主に木造住宅等の小規模建築物の建築確認などをおこなってきました。

 

来年度からはさらなる権限移譲により、「特定行政庁」としてすべての建築物の建築確認、建築許可を成田市が行うことになります。

 

■特定行政庁の特長

①現場職員が市の現状や実態を把握しているため、スピーディーできめ細かな指導・審査が可能となる。

②相談・受付の窓口が一本化される。

③成田の特性に応じたまちづくりを主体的に推進できる。

 

といったメリットがあるとの報告を受けました。

一面では、適切な職員の配置や審議会の立ち上げなど、権限移譲に伴いこれまでよりも責任は増えることになりますが、住民サービス向上のためご尽力いただきたいと願い議案に賛成した次第です。

 

その他、所管事務調査として

・成田市地域公共交通網形成計画基礎調査

・吉倉地区周辺まちづくり基本調査結果

・中台運動公園水泳プール改修事業の進捗

・成田市水道事業施設更新計画

・成田市水安全計画

・並木町配水上改修事業の進捗

についてそれぞれ報告がありました。

 

ちょっとどこから報告しようかな。。。と悩んでしまいますが、どれも重めなので、それぞれ後日のブログに取り上げることとして、今日は『成田市地域公共交通網形成計画基礎調査』について報告します。

 

同計画は、今後2年間をかけて計画を策定することになります。

今回の基礎調査については、住民の要望や不満の洗い出しと現状の交通ネットワークの状況と課題をあぶり足した調査報告書でした。

 

そもそもこの「地域公共交通網形成計画」というのは・・・

少子高齢化の進展などに伴う交通弱者の増加によって、公共交通の必要性はこれまで以上に高くなることが予想されているので、行政・交通事業者・市民の役割分担と協力のもと、地域の実情に応じた持続可能な地域公共交通を形成していこう!

そのためにこれらを網羅した計画を策定しよう!

という崇高な目的があります。

 

現在、成田市の公共交通は、JR線、京成線、コミュニティバス、デマンド交通、民間バス、タクシーで運行されており、市民のみなさんの日常生活における移動手段となっています。

ただ、一面では自家用車を利用するライフスタイルが定着から、公共交通の利用率は低く、公共交通を維持・確保するための公費負担が高額な実情もあります。

 

高齢化などに伴う交通弱者を救いつつ、高額になりがちな公費負担を抑制するためにも、一度すべての公共交通を整理整頓して考え直していこうという計画趣旨には大いに賛同しています。

 

ですが、成田市には「地域公共交通会議」という会議が存在しているのです。

この会議は、全会一致が原則で、一人でも賛同が得られない場合は廃案になってしまいます。

これにより市行政は、市民要望に応えようと努力するも、過去に何度も辛酸をなめてきました。

 

要するに、民間事業者は自分たちの利益の最大化を考えるので、行政サービスによって自分たちの利益が阻害されると判断すると、それがたとえ「市民のため」になることであろうとも『反対』に回るわけです。

 

そして、委員の多数がそのことに賛成しようとも、一民間事業者から選出された委員がこれに反対し、廃案。。。

 

過去にわたしも交通対策特別委員会の委員長を仰せつかった時も、高齢者、特に交通弱者の足の確保に奔走した時にも立ちはだかったのは、行政ではなく、この『公共交通会議』でした。

 

つまるところ、民業圧迫を主張する事業者にどうにかして同意してもらわなければ、成田市の公共交通を前に進めることはできない実情があります。

 

今回の公共交通網形成計画。

わたしは計画策定の背景も、目的も大いに賛同しています。

 

ただ、作ったは良いけど、

『すみません!「地域公共交通会議」ではじかれたのでできませんでした!』

っと、絵に描いた餅にならないようにだけはしてほしいと思っています。

 

今後計画策定に向けて、民間事業者との密な連携を図ってほしいと思います。

それではまた明日!

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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