活動日誌

成田市公設地方卸売市場新築工事入札は三度中止!課題は、人員確保と共同企業体

人気記事

みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

今日は午前中に新市場整備・輸出拠点化等調査特別委員会があり、委員として出席させていただきました。

 

 成田市場_外観全体

(成田市公設地方卸売市場の外観イメージ図)

 

昨年から成田市公設地方卸売市場新築工事の入札が行われていましたが、一度目、二度目と不調に終わってしまい・・・

 

【雨宮しんご の過去のブログ】

成田市公設地方卸売市場新築工事の1回目の入札会が不成立という「つまづき」。

http://www.ama-shin.net/blogs/narita-shigikai/7205/

 

成田市公設地方卸売市場新築工事の3回目の入札が「内容を変更」し、本日公告されました。

http://www.ama-shin.net/blogs/narita-shigikai/7404/

 

三度目の正直!と公告内容を変更して開札しなおされました。

 

前回の公告内容との違いについては、下記の(5)予定価格及び(7)主な変更事項になります。

(1)工 事 名 成田市公設地方卸売市場新築工事

(2)工事場所 成田市天神峰字道場80-1、81-1

(3)工事期限 契約締結の日の翌日から566日間

(4)工事概要

【市場棟】

延べ面積 :28,502.41㎡  構造・階数:鉄骨造地上3階建て

【関連施設】

自家発電・受変電設備、排水処理施設、廃棄物処理棟、守衛室等上記建物の建設に係る建築工事、電気設備工事、機械設備工事

(5)予定価格

(変更)金11,662,920,000円(消費税含む)

(従前)金11,551,680,000円(消費税含む)

(6)入札形態

これまでどおり、異業種特定建設共同企業体とし、各業種に地元事業者を構成員とすることを必須としたものとします。

(7)主な変更事項

①建設共同企業体の入札参加資格申請期間の確保

②各業種の建設共同企業体代表者に係る施工実績要件の撤廃

③各業種の予定価格枠の撤廃

④低入札価格調査制度の採用

⑤予定価格の見直し

(8)今後のスケジュール

日 程 内 容 備 考

H31.1.18 入札公告

H31.2.15 JV 参加資格申請締切 申請期間28日間

H31.2.27~ 入札開始

H31.3.14 開札

 

が、入札参加資格審査申請がなく3度目の入札も中止となりました。

今日の報告によると年度内の入札は諦め、5月中旬の再度開札に向けて準備を行うということでした。

 

2020年の東京オリンピックと同時期の開場を目指し・・・が、2020年秋ごろ・・・となり、2020年中には・・・、最後には2020年度中に(2021年3月)・・・と報告がある度に開場時期に遅れが生じています。

 

そして次回の5月開札に向けた検討の中では、人員確保などの観点から工期延長なども含め検討するとのことでしたので、恐らく2020年度中の開場も極めて困難な状況になると思われます。

 

新市場整備に伴う国からの補助金については年度をまたいでも、引き続き継続して摘要されることになったとのことで、胸をなでろしましたが、東京オリンピック・パラリンピックを来年に控えるほか、働き方改革など5月になっても人員確保が難しい状況はさほど変わらないと思います。

 

さて、わたしは今回の入札における問題点は大きく二点あると考え指摘をしています。

 

まずは、執行部局もようやく認めましたが、人員確保。

特に監理技術者や主任技術者の確保の困難さです。

年度末、年度当初は、ほぼ自治体から発注の公共工事を請け負い、自社で確保している監理技術者や主任技術者も、それぞれの公共工事の現場に配属が終わっているので、いわゆる繁忙期にこうした専門技術者を確保するのは、建設会社にあってもなかなかに厳しいと考えています。

 

そして、私が指摘したもう一点の問題点は、共同企業体が多すぎて、企業体の経費ばかり積みあがってしまったのではないか。ということです。

 

異業種JVはさすがに無理がある。ということです。

こちらの図をご覧ください。 

 

9421080705294

 

このように建築工事や電気設備工事、機械設備工事ごとに共同企業体(JV)が組まれているだけではなく、今回の入札においては、さらにそれらを束ねる異業種JVが組まれているのが特徴です。

 

執行部は異業種JVを組んだ理由を『特殊な工事であるので・・・』と説明していましたが、地元企業とJVを組んでさらにその上でJVを組むわけですから・・・

 

「いやいや、どんだけ施工管理をいれちゃうの?経費まるのっけじゃん。」ということです。

 

地元企業育成の観点、地元発注への発注を大切にしつつも、共同企業体による経費の積み上げ懸念や、性能発注工事の元請け責任などを考慮すると、素直に考えて分離発注にするべきだと思います。

 

どのような契約方法を選択するのか、そして、どの業者を契約相手方とするのかは、市長の専権事項であり、議会議員があれこれ言う立場にはないのですが、速やかに入札事務を進めて、契約相手方を選定いただかないと、議会としても予算を可決している手前、困ってしまいます。

 

ともあれ、次回の開札は選挙終了後。

最後までの行方を見届けられるよう議会に戻ってこれるよう努めてまいります。

 

それではまた明日!

 

 

< 前のページへ戻る

千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

月別アーカイブ

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

詳しい県政活動はこちら あましんレポート
トップぺ戻る