平成２４年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果について　成田市議会議議員　雨宮しんご

先の空港対策特別委員会では平成２４年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果について報告がありましたので、今日はそのことについて報告させていただきます。

なお本年４月より、航空機騒音の評価指標がＷＥＣＰＮＬからＬｄｅｎに変更となっていますが、平成２４年度の騒音測定結果については、ＷＥＣＰＮＬで報告され、平成２５年度から、Ｌｄｅｎで報告されることになっています。

さて、平成２４年度の騒音測定結果についてですが、第１種区域の外側に設置した測定局で、年間値・月間値とも７５Ｗを超えた測定局はありませんでした。

こうした成果における要因は、いわゆるジャンボジェット大型機から、騒音レベルの低い中小型機が台頭してきていることにあります。

Ｂ７４７-４００やＢ７４７といった騒音レベルの高いジャンボジェットは昨年比で約１万機減少し、それに合わせてＢ７７７やＢ７６７といった中小型機の運航比率が伸びていることがわかりました。

また、高度コース測定結果では、離陸機の中で飛行監視区域を外れて飛行するものが見受けられましたが、その主たる理由としては雷雲などの気象状況により通常のコースを飛行できない場合に限られるとのことでした。

これまで使用してきた航空機騒音の評価指標であるＷＥＣＰＮＬでは、飛行している航空機が対象で、滑走路や誘導路上で出している騒音は反映されない、小さな騒音が長時間聞こえる場所や、季節により騒音レベルが大幅に変化する個所において騒音影響が過小評価される懸念があるなど問題が顕在化していました。

その意味では、来年度以降の航空機騒音の評価指標がＬｄｅｎになることにより、より騒音下住民の皆さまの騒音実態に近い形での測定となることを望んでやみません。

成田市議会議員

雨宮しんご

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