活動日誌

令和年度はじめての一般質問にトップバッターで登壇しました。

成田市議会の話

みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

本日一般質問に登壇しました。

令和年度はじめての議会でのトップバッターということで、大変貴重な機会をいただきましたので、それに相応しい導入を・・・と色々思案、最終的には質問時間の関係で端折りつつも、以下のような趣旨で挨拶を行いました。

 

質問前段:

新しい御代、すなわち令和においても、このように引き続いて本市議会議員を勤めることができることについて、信任して下さった有権者の方々に対し、公選職に課せられたその責務を必ず全うすることを、ここに改めて誓うものであり、全身全霊をもって精勤することをお約束させて頂きます。

さて、御代変わりにより、長期の連休となりましたが、その間、本市行政において特段の混乱やトラブル等が発生した旨について、市民の方々からご意見を頂戴したことはありませんでしたし、執行機関からも報告はありませんでした。

行政上の混乱が生じることなく新しい御代を迎えられたこと、また長期連休をつつがなく過ごすことができたのは、ひとえに、これに対する市職員の緻密な対応があったからこそと推察いたします。

遅ればせながら、本市職員の方々の努力に感謝申し上げる次第です。

さて先の御代、「平成」を振り返ってみるに、心に残る上皇陛下のお言葉として、次のようなお言葉があります。これは平成28年8月8日に発せられたお言葉ですが、その部分を抜粋して読み上げさせていただきます。

「私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。・・・・天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。

・・・・これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井の人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。

上皇陛下とわたしを比する意図など毛頭ございませんが、お言葉にある「時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なこと」、「常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる」は、わたしのような立場にある者こそ、率先して実践しなくてはならぬことであると、このお言葉に接した時に深く感じ入ったところでありました。

しかしこれは、それほど容易なことではありません。自分の政策論が本当に市民の方々の望むものであるのか、あるいは乖離してしまっているのではないか、時として不安に思うこともあります。市民の多様なニーズを受け止め、それに誰もが納得できる優先順位と予算を配分し、適切な時期にこれを実行していく、これは我々議会、首長、そしてともに働く市職員に課せられた使命であります。

これをどのようにすれば行うことができるのか、その道筋をお示しされたのが上皇陛下の、このお言葉であったのではないかと信じて疑いません。

令和の時代に入り、我々を取り巻く環境は、よりその進化の加速度を増しています。行政に対する人々のニーズは、さらに多種多様を極めていくことになりますし、これに対して、どのような形で、どのような時期に、そのように対応していくのか、その舵取りを信任されているのが我々公選職であります。

我々の舵取りを受けて、実務を担当するのが市職員です。したがって、我々公選職の判断ミスは、市行政の実務に直接影響を与えるのみならず、結果的には市民に不利益を生じさせかねません。そういう意味では、我々公選職の責任は、ますまず重要になってくると言えます。

令和年度最初の成田市議会の一般質問では、令和時代に新しい局面を迎える幼児教育の無償化など、市民の方々にとっても関心の高いテーマを取り上げます。

先般、改正子ども・子育て支援法が改正されたことは周知のとおりです。本件国策は、国が重要な政策と位置付けているものであり、その効果の検証はもちろん、遅滞・遺漏なく本件事業を展開してくことが、基礎自治体に期待されています。本市もまた各種行政計画において、子育て支援を市の重要施策と位置付けています。しかし、市民の方々は、当然に新制度の内容にかかる情報を全て入手できる立場にありませんし、またこれを熟知する立場にもありません。

したがって、市は、丁寧に本件事業を説明していく義務がありますが、これは何も本件事業に限ったことではありません。断片的な情報や誤った情報しか与えられていない場合、市民はその情報によってのみ市政を評価せざるを得なくなります。これは市民にとっても市にとっても、極めて不幸なことと言えます。

昨年度は、行政の不手際から年度途中で、驚くほど多額の補正予算が計上された経緯もありますが、そもそも議会は、市の不手際をチェックしたり、事業の遅れを指摘することを果たす組織ではありません。議会は、最終的には市長が決めた政策項目の内容や実行の優先順位と、そしてその配分されたる予算の正当性を議論・審議する場であることを忘れてはなりません。

新しい御代、令和の時代を迎え、議会にしても執行機関にしても、本来あるべき姿に立ち返り、その上で時には対峙し、時には共和しながら、新時代に求められる議会、そして市執行機関の姿へと飛翔する、そういう時代にしたいと願い、質問します。

以上。

 

 

そして、以下の質問をおこないました。

(質問の詳細については、追って更新される議事録や録画中継をご覧ください。)

【雨宮の一般質問内容】

●幼児教育・保育の無償化の取り組みについて

(1)実施までのスケジュールについて

(2)本市独自制度の継続あるいは新事業創設の検討について

(3)本市が目指す幼児教育の質の向上の内容について

●「働き方改革」の取り組みについて

(1)実施までのスケジュールについて

(2)会計年度任用職員制度の実施による影響と、講じるべき方策について

(3)本市が進める「働き方改革」と会計年度任用職員制度との関連性及びそのメリット・デメリットについて

●避難所における防災備蓄品について

(1)防災拠点施設等へのLPガス常設設備の導入について

(2)防災拠点施設へのFRP製LPガス容器の整備及び自主防災組織への補助等の検討について

 

執行部から良質な答弁を引き出すことができましたので、引き続き制作の推進に尽力してまいります。

後日、それぞれの質問のポイントなどについてもブログに更新していきたいと思います。

また、わざわざ傍聴席に足をお運びいただいたみなさん、ありがとうございました。

 

さて、今日は5人が登壇し私のほか4名が質問されました。

なお、今回の通告者は19人となります。

 

【神﨑 勝 議員】

●成田空港の更なる機能強化について

(1)成田空港の更なる機能強化に伴う騒音対策等について

(2)共同利用施設について

●吉倉地区周辺まちづくり基本調査について

(1)調査結果と今後の整備方針について

(2)今後のスケジュールについて

●新生成田市場整備事業について

(1)整備事業の現状と今後のスケジュールについて

(2)場内事業者の移転に向けた取り組みについて

 

【神﨑 利一 議員】

●新市場移転について

(1)本体棟の工事入札に係るこれまでの経緯と今後のスケジュールについて

(2)本体棟と集客施設棟に分かれているが、工事の進め方は

(3)集客施設棟の運営方法について

(4)農林水産省では、グローバル・ファーマーズ・プロジェクト推進の話もあるが、輸出についてはどのように進めているのか

(5)混雑緩和や来場者の利便性を考慮した新市場周辺の道路整備の計画について

●成田空港の更なる機能強化について

(1)四者協議会の確認書締結から現在までの状況について

(2)A滑走路の夜間飛行制限変更までになすべきことは

(3)新たに移転される方々への対応は

●高齢者の方々への支援について

(1)独居高齢者世帯への支援について

(2)高齢者の各種イベントへの参加手段について

(3)認知症への対応について

 

【大倉 富重雄 議員】

●子育て支援について

(1)幼児教育・保育の無償化について

(2)待機児童の解消について

(3)休日保育の拡大について

(4)児童虐待について

(5)高校3年生までの医療費助成について

●交通安全対策について

(1)交通安全教育の推進について

(2)ヘルメットの普及について

(3)自転車等放置禁止区域について

●認知症施策の推進について

(1)認知症サポーターの活躍促進について

(2)初期集中支援チームの体制強化について

(3)若年性認知症について

●新生児聴覚検査の助成について

新生児聴覚検査は、先天性難聴の早期発見に有効として国が推奨している。国は、この実施に向けて自治体に積極的な公費助成を求めているが、市の見解を伺う

 

【大和 義己 議員】

●教職員の働き方改革について
平成31年1月25日付の中央教育審議会で「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」の答申が出された。概要の4章「学校及び教師が担う業務の明確化・適正化」の取り組み状況と見解は

●外国人労働者受け入れに伴う外国人の児童生徒のサポートの充実については翻訳ソフトを導入している自治体もあるが、成田市では今後、小中学校でどのように日本語の補助をしていくか

●成田市の学校サポート教員・健康推進教員の勤務のあり方については成田市の学校サポート教員・健康推進教員は時間給の形態をとっているが、時間の割り振りの適正化が必要ではないか

 

新しい議会、新しい議員で構成された初めての定例会議の一般質問となります。

引き続き、新人の皆さんをはじめ多種多様な視点や立場からの課題認識や政策提案に、耳を傾けていきたいと思います。

 

それではまた明日!

< 前のページへ戻る

千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

月別アーカイブ

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

詳しい県政活動はこちら あましんレポート
トップぺ戻る